「会社法であそぼ」の葉玉匡美弁護士が面白い企画をなさっていますね。
インターネット無料公開講座 会社法マスター115講座で学ぶ会社法
(以下引用)
この企画は、私が、会社法マスター115講座(第2版)と、特製レジュメを用いまして 2時間×3回の合計6時間で 会社法の全体像を講義するというもので、
これを
インターネットで
無料で見ることができるのです。
(引用おわり)
そもそも、この、「会社法であそぼ」というブログ自体もすごいよなー、とずっと思っていました。当時は会社法草案の実務担当者として名前をさらしてブログを書いちゃうところがすごい。アメリカではともかく、日本で現役のローメーカーが自ら、法制度について解説しちゃう、しかも質問にもどんどんこたえちゃうなんて、そんなことしていいんですか?と。
実際、一度東京地方検察庁に異動になられたとき、ブログの運営から退かれていましたが、弁護士事務所に籍を移されてから復帰。改めて私ごときがいう事ではないですが、多忙の傍らあれほど内容の濃いブログをメンテしていらっしゃる葉玉センセイってすごい人なのだろうな、とおもいます。。。
ふむふむ、このオンラインのレクチャー、とりあえず本を買わなきゃいけないってことは、本のプロモーションなのか?と思ったけど、ま、そういうことですね。でも、1冊3000円以上の専門書を売るって、そもそもがすごく狭い層に対してのマーケティングなので、オンライン解説がついてもつかなくても買う人は買います。この無料レクチャーをくっつける事で本の購買層がひろがるか、てったらそうでもないので、やっぱボランティアですよね。その、動画配信サイトも、本の購入にアマゾンのリンクついてるわけでもなく、ほんっと商売気ありません。
この後、4回目以降は有料のDVDになるようですが(まあ、そうじゃないとやっていけないですよね。。。)にしても最初の3回分の基本編は無料配信、ってっていうのは画期的です。会社法のなかでも、特にベーシックな部分に関しては無料で提供し、学習者の裾野をひろげる、と。
私、会社法が施行された18年4月1日以降日本の仕事してませんので、白状すれば会社法に関して買った本はぜーんぶ積読になっています。この前、久々に「英訳した日本基準の財務諸表」をみて、"Other" Capital Surplusってナンデスカ?って聞きそうになり、思いとどまって元の日本基準の財務諸表を見て手を打つ。「その他資本剰余金」!なるほど、その他="Other" でしたか。そっかそんな勘定科目になったのだったーとうなずきつつ、冷たい汗が流れたものであります。(米国基準では、全部Additional Paid in Capitalに放り込まれてますからね)。しかし本気で勉強しないとそろそろ日本の会計士として食っていけなくなりますなあ。。。
ということで、動画配信受講してみようかと。この無料の最初の3回は基本編らしいですが、日本の実務を離れてるわたしはベーシックからスタートでいいでしょう。。。 ということで、そのうち感想も書かせていただきます。
ところで、葉玉先生、勉強法についても一家言ある方のようですね。最近日本のアマゾンの上位を見ると、「勉強法」の本ばかりがならぶ。まあ、こういうことを云々することじたいがくだらない、という人もいますが、一部の天才的に頭も記憶力もいい人を除いては、工夫をしないとやっぱり「勉強のための時間」なんか作れないとおもいます。
葉玉センセイの「勉強法」現役司法試験受験生向けのお話がかなりでてきます。確かに、私の自己管理・時間管理も多くは10年近く前の会計士2次試験受験勉強時代に培われたものを使いまわしている気がする(何かがんばるときは朝起きてやる、わかりやすい目標しか設定しない、整理整頓は簡単な方法でやる、情報は一箇所にまとめる、など)。人間、必死で何かやる時期って言うのが1-2年あると、何かが見えてくることが大いにある、という意味では、かなりストイックにならなきゃいけなかった過去の二次試験にも意味があるのかもしれません。
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