東海岸に出張の帰り、日本の連休に合わせて飛行機を変更させてもらい、数日間サンフランシスコで過ごしてきました。
現職の上司が、私を社外の人に「彼女はカリフォルニア出身で。。。」と適当な紹介をするのを「いやいや、出身は東京ですって」と訂正したことが何度かあるんですが、サンフランシスコは自分にとっては第二のホームタウンで、気持ち的には、「里帰り」というのがふさわしい数日間でした。
空港で車を借りてHWY101を北上し始める間、ラジオ101.3で”An early Indian summer type of deal is going on in the bay area…”と言っていた通り、ぴかぴかに晴れて、空はどこまでも青くて最高の天気。カリフォルニアというと毎日が晴天、をデフォルトと思われがちなんですが、サンフランシスコ市内は霧がちですずしく、ノースリーブで市内を歩けるのは、年間で10日くらいしかないし、市内がくまなく晴れる天気も貴重。なのに、思い出の中のサンフランシスコはいつも青空なのはなぜなんでしょうね。。。
サンフランシスコ郊外の友人宅にお世話になり、木に囲まれた丘の上のテラスで毎朝おいしいコーヒーと焼きたてのパンをいただいて、夜はダンジネスクラブにしたづつみを打ち
友人夫婦と飲茶を楽しんで、2人の変わらない暖かい空気にほっこりしつつも、前には平日のランチ時には大行列だったお店がNo waitで入れて、しかもクーラーが止まっているのにちょっとビビったり(ちなみに、現在のベイエリアの失業率は12%、全米平均の8%よりもだいぶ高く、平常時が5-6%であることから比べても倍なんだけど、今回はホワイトカラー層以外へのインパクトが強烈で、ゆえに自分たちの周りではあまり職がなくてシリアスな人とか聞かないね。。。という話。)
友人の経営する大好きなネイルサロンに顔を出し、「スタバではフラぺチーノが売れない夏だったというけど、ほんとネイルもwalk inしてペディキュアやって、なんてお客さんがもどってこなくて困ってるの」なんて話を聞き、
ナパに繰り出してワイナリーをめぐり、ともかくここに住んでいると飲み物と言えばワインだったため、気付けば「普通」のワインに点が辛くなっている自分たちに気付いてちょっと口が奢っていることに反省したり、
お気に入りだった、昔住んでたサンフランシスコ・サウスビーチのカフェで友人カップルが最近たちあげているビジネスプランについて話しながらブランチをし、
ノースビーチで女友達数人とDine outして、常に恋人募集中の友人の最近の恋愛活動についての報告きゃっきゃと笑いあって(・・・というような可愛らしいものではなかったかもしれない、汗)そばにいたしっとりしたカップルをおそらく若干気まずい雰囲気に陥れ、
ベイエリアのカリスマブロガー、Chikaサンと久しぶりにお目通りし、「1Q84の英語タイトルはどんな訳にするのか今から心配だよね」なんてたわいのない会話をSantana Rowのステーキ屋のテラスシートでのんびりとして、
Infinity G37なんて調子のいい車を借りてしまったので(my first carは実はスカイラインだったりするので、なんだか温故知新な乗り心地でした)、ぽかんとあいた午後はCA17号線をひとり下って、ふらりとCapitolaの町までドライブ、ビーサンに履き替えてぺたぺたと海岸沿いを歩き、海辺のカフェ(Zelda’s)で太平洋を横目にたまってしまった仕事のメールをさばこうかと思うも、夏の終わりを楽しむ人々の中でそれもあまりにも無粋だなあとおもって、結局ただ膝をかかえて本を読んで、
CA1号線をドライブして北上するも、午後3時を過ぎてると霧がどんどん海から押し寄せてきて冬の日本海?みたいな景色になっちゃうのもあいかわらずで、
K&L.でワインを仕入れて、日本に出張に行っていた友人の主催するお魚パーティーに紛れ込んで日本グレードの刺身のご相伴にあずかり、
帰国当日は、妊娠中の友人が大きなおなかを抱えて空港まで会いに来てくれて、おしゃれでクールな彼女のbaby girlには絶対コレ!と思って買ったJuicy cuture のベビー用パーカとTシャツのセットを渡し、
ANAのカウンターには偶然知人が詰めていて、最後まで暖かく送り出してくれて あー楽しかった!なのでした。
サンフランシスコって、私にとっては、20代後半を一緒に過ごした「恋人」みたいな存在(笑)で、ありとあらゆるハイウェイや、一つ一つの町でのちょっとしたmomentにもろもろの思い出がくっついている特別な場所、さらなる仕事上のエキサイトメントと現実の相方との生活を優先してさよならしたものの、決して嫌いになって帰ったわけではない以上、恋しくなることは何度もあって、帰ってみればやっぱりいつまでも居心地がよくて大好きだな~、ということを認識。
東京に帰ったらひどいホームシックになるんじゃないかなーと心配していたのですが、大好きな場所が変わらないでそこにあったことにほっとしたほうが大きくて、またこようっと、という、穏やかな気持ちになりました。
また会いに行きます、San Francisco.
[私のサンフランシスコItinerary ]
・ ブランチ
The butler and the chef : サンフランシスコの南にSouth parkという、かつて市内にウェブベンチャーが軒を連ねていたころ一番ホットだった一角があるのですが、その小さな公園に面して建ついくつかのカフェの一つ。住んでいたアパートから徒歩圏、遊びに来た友人にとってもParking Friendly、そしてフレンチな朝ごはんが食べられる、というわけで、月に一回は出向いていたカフェでした。
ここ以外、ブランチでお気に入りだったのは、Cole streetのZazie、MissionのForeign Cinema(駐車が大変なのがネック)、Tartine Bakery, Ferry buildingでいろいろ買ってベンチでつまみ食い(ちゃんとすわって食べたければ、にて)という感じだったでしょうか。でも、ブランチなんて、歩いていけるのがベストなので、やっぱSouth parkにばっかりいってしまってたなあ。
・ カフェ
お気に入りのカフェはいくつかありますが、Cross road café(South Beach), Cafe Revrie (Cole valley), Cafe Trieste この辺がサンフランシスコらしさもあって好きでした
・ 飲茶
ABC Seafood Restaurant:市内だとやっぱり場所がYank Singとかの高級飲茶に限られてしまうのですが、空港付近やペニンシュラにはリーズナブルでおいしいお店があります。Koi Palaceとかもおいしかった。
・ Girls Night Out
Café Jacquline:フレンチスタイルのスフレをいただける、ノースビーチの名店。お食事スフレもあるけど、ここはやっぱりデザートのスフレが絶品。ひとり、怖くて愛想の悪いウェイターさんがいますが、彼があまりにも変わらないのも面白かった。。。ここはデザートの予約をして、チャイナタウンで中華麺をいただいてから赴くことにしていたのですが、いっつもいっていたのがBroadway and ColumbusのNew sum Hong Kong restaurant. 麺メニューをリクエストしてワンタン麺とかがよいです。サンフランシスコ市内で珍しい、午前2時3時まで空いているレストランで、夜遊び後にここで麺を食べる、という、東京みたいなことがしたくなった時もここに。(アメリカ人は、そういうとき、ピザとかIHOPでオムレツとかいうので卒倒しそうになりますね)
サンフランシスコ在住の女友達とは本当にあちこちお出かけしましたが、Bubble Loungeでハングアウト、Citizen Cafeで夜お茶、というのも好きなコースでした。
・ネイルサロン
Bisou:オーナー・ネイリストは私のお友達、日本人好みの繊細できらきらなネイルをやってもらえる数少ない場所。Eyelashも受け付けてます。今回はブーブクリコを冷やして待っていてくれて、ホントにうれしかった。
・Half day excursion
Capitola : Santa Cruzの近く、太平洋に面する、パステルカラーのビーチハウスで有名なちいさな町。ちょっとひなびてさみしい雰囲気も、砂浜に面して建ついくつかのカフェがあるのもお気に入りでした。
・Winery
今回はShinaさん(会えなくて残念だった!)も、わたしのワイン嗜好におおいなる影響を与えているかんちゃんにも好評価のFaillaがベスト。ラザフォード・グリルの元オーナーシェフが住んでいたという素敵な田舎家を改築したあったかい雰囲気のワイナリーで、ソノマの畑からとれたブドウで造ったワインばっかり扱ってます(なので、ナパには珍しく、ピノがメイン)
ちなみに上の写真はOpus One、グラス1杯30ドルの価値があるかはいつも疑問ですがバランスのいいワインであるのは確か。2005リリースを入手。
・ Lunch at Napa
ワインカントリーには素敵なレストランが一杯あります。5年間に行っただけで、アメリカ一予約の取れないFrench Laundryを筆頭に、カジュアルだけど素材が生きてて大好きな Ad Hocも(発売されたばかりのここのお料理本、まだ置いてある本屋がなくて入手を断念。。。)日本人シェフ曽根氏がさい配するTerra(ここの、紫蘇スープのタラは大好き)も、Chandonの中のEtoirも…あとまだ数えきれないくらい好きなレストランがありますが、今回は、お料理学校の生徒さんがお手伝いを勤める、CIAでランチを。オオバコなので、Walk inできたし、味付けも繊細でよかったですね。
・ Shopping district
Bloomingdales:ここの、「お立ち台」つき試着室で店員さんにおすすめされると購買意欲がやたら高まるのはなぜ?今回はDian von furstenberg のワンピースを一枚新調。。。アメリカにおける買い物は、サイズが合うのがあることの方が少ないので、 運ですねー。
Santana row :サンノゼにある、お台場ビーナスフォートのような、ぺかーっと綺麗で新しいShopping street。竣工直前にパーキングストラクチャーが一つ全焼し、呪われてるだの、いや保険金欲しさのデベロッパーの陰謀だの、いろいろささやかれたそうですが、その件に関しては未解決なんだそうで。千賀さん曰く、珍しいくらい完成された都市計画に基づく素晴らしい町なのだそう。ブランドショップだけでなく、日本の文房具が買える文房具やさんや、可愛い包装紙を扱っているお店何かがあって、休日の午後にふらふらするのが楽しい場所でした。
写真と語り口がぴったりと、流れる映画のような今回のブログ。登場するシーンシーンが馴染みあるところが多く、楽しく読ませていただきました。第二のホームタウン。「帰る」場所がふたつある。そういう土地があるっていいですね。
本当にお会いできなくて残念。いつまでもいい意味で変わらぬLat37nさんにお会いできるのを楽しみにしています。
投稿情報: shina_pooh | 2009/09/28 12:07
>shina-san
今回は残念でした―!また行くので、気長に待っててください。笑
投稿情報: lat37n | 2009/09/28 21:26
次回はSonomaのAubergeとSpa狙いで:D
投稿情報: nerd | 2009/09/29 00:56
お、なじみの風景が、と思ったらやっぱりOpusOneでした。
素敵な連休ですね!
*こちらも相方が日本に戻るので暫く行く機会が減る気がします。
投稿情報: omomt | 2009/09/30 00:25
北カリフォルニアのよいところ凝縮な素敵な旅行だったのですね~。サンタナローまで来られていたとは、うちからとても近所なのでしょっちゅう出没していますよ♪ LBステーキはどうでしたか?
投稿情報: haustin | 2009/09/30 13:11