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2009/05/06

コメント

AK

ははは、読んでいて考えていることが同じだな~って思っていたら、最後に紹介されていてびっくりしました(笑)

でも同じことを書いてもLAT37'さんが書くと爽やかに嫌みなく聞こえるのはなんでなんだろう。限界集落とか、もっと怖いこと書いているのに。(笑)

la dolce vitaさんが渡辺さんのBlogに最初にコメントしてて、続々と有名なブロガーが反応していたので、ちょっとなんか言ってみようかな、と思いまして。
(というか、この前LAT37'さんに僕のブログは「正のエネルギーが満ちている」と言われ、天の邪鬼なのでなんか暗いネタ書こうかなっと思っていた矢先だったわけです(笑))

Mariko

初めまして。20代女性です。ずっとlat37nさんのファンで、自分の中で勝手にロールモデルにしていました。海外で働くという事について、経験者の意見を知れて、とても参考になります。

気になったのは、lat37nさんがなぜ日本に帰国されたのかという事です。もし構わなければ、詳しくお教え願えないでしょうか。

私自身が進路を考える段階にあり、大学院を出た後、どこの国で就職してキャリアを積んでいくべきかと考えをめぐらせております。

今後もブログ楽しみしております。

lat37n

>AKさん
いやー、なんだか思いきりかぶってしまったうえ、AKさんのほうが内容が濃いのでこれは紹介しておかないとなーとおもって。結局、他人に文句言ってもしかたないから自分でなんとかできるようにしよう、ってとこが考えが似てるんでしょうか。

だいじょうぶ、そちらもあいかわらずなぜか明るいです。そんなあまのじゃくにならないでください。うふふふ。

>Marikoさん
こんにちはー。ファンだなんて恐縮で汗がでてしまいますが(笑)光栄です。
帰国した理由はわりと個人的なことなのでここには確かにどこにもかいていないなぁ。。。もしご存じになりたければ[email protected]にご連絡くださいませ。メールでご説明申し上げます。
大学院を卒業されてどこの国で働くかの「選択の自由」を持っているというのは、すごく素敵なことだと思いますよ。いっぱい考えてくださいねー。

Mika

いつもブログ楽しく拝読しております。
いきなりミクロな視点になって恐縮ですが、海外に職を求める際に意外と無視できないのが「親の介護」じゃないかなあ、なんて個人的には思っております。
少子晩婚化のご時勢、これから飛躍、という年齢で介護問題に直面する人も少なくないのでは?
もっと年齢が上なら上で、帰国して親の面倒みよう、と思ったときに、日本で良い職が探せる年齢じゃないことも覚悟しないとならない…。
海外だと頻繁に帰省したくても時間もコストも膨大になりますし、相当に「稼げる職」じゃないと、トータルで割に合わないことも覚悟すべきと思ったりしています。
こればかりは自分の努力でどうにかなることではないですし、運不運もあるので、難しいですね。

lat37n

>Mika-san

コメントありがとうございます。そうですねー、アメリカ人の旦那様と結婚して日本に戻らないことを決めた友人も、一人っ子であるがゆえ最後まで悩んでいたのは介護問題でした。ただ、自分が日本にいれば解決する、という問題ではないし(日本にいても、フルタイムの仕事をしながらフルタイムでの介護はほぼ不可能ですし、住んでいるロケーション次第では介護に相当の時間もコストもかかりますよね)、最終的には当面は不安には目をつぶったんだと思います。旦那さんには、「親の面倒を見ることになったら年単位で日本に戻る可能性」も納得してもらってる、とはいってました。

そういうときの備えとしてはリスクをマネージできること(=環境が変わっても続けられる仕事の基礎があるとか、パートナーと合わせて安定収入を獲得できるとか)がベースであること、しかなくて、海外にいても日本にいてもそこのとこは変わんないかな、と。ちなみに、そもそも「自分の老後」問題というのも海外暮らしでは悩ましいですよ。外国人として薄い社会福祉に震えながら異国で年老いるのか?みたいな。

自分自身は、親が現状とても元気なので、自分の人生の決定にあたって、介護問題、までは計算に入れていないのが正直なところですが、いろんな視点があるのは新鮮だな~、と思いました。ありがとうございます。

la dolce vita

コメントへの反応ですみません。
>AKさん
>la dolce vitaさんが渡辺さんのBlogに最初にコメントしてて
これね、Twitterで知ったんですよ、千賀さんのエントリー。 さすがだぜ、Twitter。
そしたら一番初めなもんだからまだ千賀さん起きてて返事きて、うちのブログにもすごいトラフィックがきました。 まだ続いてます、すごい・・・

介護問題に関しては、
>環境が変わっても続けられる仕事の基礎がある
これで対応する、けどこれはやっぱり「親の介護は子供が」っていう日本(儒教圏)の発想でしょうね。 欧米人で「介護」っていう人は聞いたことない、「遠すぎるところは頻繁に帰れなくなるからネック」っていう人はもちろんいっぱいいますが。

別に親には言ってないけど、呼び寄せるっていうのもありだと思いますけどね。 発展途上国出身者はガンガンやってますね。

でもこれだけ反応があるってことは、かなりみんな薄々思ってたのかなー、と思いました。 外に出ちゃうとそのへんの感覚まではわからないです。

lat37n

>la dolce vita-san

どもども。twitter, followしきれないんですよねー、東京にいると。時間の流れが違う。。。(そういえば、la dolce vita-sanの承認が遅れて申し訳なかったんですが、相変わらず不安定なtwitterらしく、「承認申請をためてると、最近申請を送ってくれた人の分は承認画面のトップにでてこなかった」。)
ああ、これは荒れるなあ、と思いながらコメントが重なっていくのを眺めてましたが、今回のいろんなやりとりは相当面白かったです。

介護問題への反応は国によって違いますね。中国系の友人なんかは、私たちよりも親にべったり(子供の面倒とかも完全にまかせてたり)な分、将来の面倒も完全にみる覚悟で、完全に運命共同体だし。親を呼び寄せる、というのもきっとそういう発想なのでしょうね。

nerd

どもー。留学に関するコメントが少ないみたいのなので少し書いてみようかなと思います。
4年前のエントリーで文章が相当青くてカタいですが、留学に対するポジショニングは基本的に変わらないです。↓

[減り続ける外国人大学院留学志願者]
http://alieninthestates.blogspot.com/

こちらで何年か働いて採用にも携わらせてもらってますが、その経験を通じて上記の文章に足すことがあるとすれば


・勤務経験があって国際的に競争できるスキルセットがある場合→留学というパスを通らなくてもこちらで働くオプションはある。自分自身のセールスマンになって希望する市場(米?中?印?欧?・・・)に売り込むべし。
アメリカの会社に勤めていますが、採用は「実力」重視です。アメリカの大学を出ているか出ていないか、は正直関係ないです、事実うちの部署では留学経験はない人間も同様に採用しています。


・20代前半-中盤で勤務経験が浅くまだ何をやりたいかあまりよくわかっていない場合→いろんな水を試してみる、という意味で留学をお勧め。
お金はかかります、正直めちゃくちゃ高いです(きっぱり)。当のアメリカ人でさえ、学生ローンで破産してますから半端じゃないです。
でも人生一度きり、ちょっと回り道していろんなもの見て視野を広げてみてもいいんじゃない?人生2年/85年なんてたいしたことないし。
儲かる職業についていないので相変わらず貧乏ですが(汗)それよりもほんと、お金では買えないかけがいのない経験を得られたこと、そしてその機会得ることができたことに今でも感謝しています。


・勤務経験はあるものの、特にこれといってスキルセットがない(ような気がする、もしくは何が自分のセールスポイントかよくわからない)場合→まずは自分に何ができるのか、何がしたいのかを真剣にそして客観的に見つめ直してみる。
とにかく真剣に考える、自分がなぁなぁで目をつぶってきたことにも真剣に向き合う。
その結果自分に留学という資金・時間注入が本当に必要なのかを費用対効果を十分に吟味した上で覚悟すべし。
これは30代を過ぎたから留学は不利、とかそういうことではなくて。

ええと例えば、体力勝負・頭の回転勝負・とにかく何物にもとらわれない斬新な発想力が勝負、の業種において
長年業界の水を飲んできた30代、40代が何にも染まっていない20代前半の輩に対してadvantageをとれるか?
→とれると判断したらGOだし、どう考えても不利だ無理だと判断したらNO GO、それだけだと思います。

それにしても常々もったいない、残念だと思うのは。
日本人を他国のアプリカントから際出たせるスキルって実は日本では当たり前すぎて重視されてない、むしろ国際化しなきゃってことで軽視されつつあるものばかりなんですよね、そんなとこはわざわざイケテナイ他国に足並みを揃えなくていーのにと。


最後に。
日本とアメリカでの勤務経験しかないので二国間の比較になってしまうのですが、大きく違うのは

アメリカ→敗者復活がある。
日本→敗者復活がない。

というところでしょうか。

このご時勢でも不景気を感じない、いわゆる日本ではエリートといわれる層にいる人達はおいといて、多くの人は給料が目減りして生活が苦しくなっていくのをただ黙ってみているしかない状況にあるのではないかと思います。
何かしなきゃ、と思ったとしてもそれでもどうして動けないか?それは一度メインストリームを離れると戻るのがとてーも大変かほぼ不可というところに尽きるんじゃないかと。
アメリカのようにキャリアアップの転職を成功させている人が日本でどれだけいるのか?
男性も女性も産休をとりつつ仕事も変わらず継続するアメリカ夫婦に対して、フルタイムで働いて産休・育休をとって元のポジションを維持できている女性が一体どれだけ存在するのか?
(もちろんlat37さんも別エントリーに書かれているとおり、それだからアメリカでの子育て事情は日本より恵まれているというわけではない)

一度手放してしまったら二度と戻れないという恐怖(事実か?)が我慢して耐える(=今を耐えればきっと未来はよくなるよ、という希望的観測)を道を選ばせる。
・・・あぁぁ、もったいない。宝のもちぐされ、磨き上げられた刀も使わなければさびて切れ味が落ちてしまう、うー。

政治にも経済にもまったくのど素人ですが、そんな私から見ても明らかにわかる政治不況に陥ってる(しかし為政者にその自覚がまったくない)状態って相当ヤバいんじゃないかなと観察してます。

nerd

あぁ誤字脱字ばっかですね(汗)、すいません。

lat37n

>nerd-san
とても力作なコメントありがとう!なんか読んでたら、サンフランで二人、仕事帰りに一杯しながら語ってたときのことを思い出したわ。そして、元のブログのエントリーで

「バリキャリスタイルな自立系女性が好きな人の好みに合わせてついていきます系モテ系カワイイキャラを勤めても、やはりどこかで無理が出てきて長くは続かない感じでしょうか(違うか?)」

というのを読んで噴いた。

人生のポジション別の自分の戦略に関してはなるほどなーと思いました。何にしてもそうなんだけど、あまり長く同じところにいると動くのは本人も怖いし、実際リスクもあるんだよね。無謀な賭けをするわけではなく、留学も海外での仕事も、きちんと自分のなかで過去と未来とつながっているものであればいいかな、と思います。まったく連続性がないのは、単なる逃避かもしれない。

一方、アメリカの女性プロフェッショナルへの産前産後のケアのなさは実は正直びびったのでやっぱり優秀であることには体力もつきものなのか思ったり。。。

sato

はじめまして。
友人から勧められて以来、
いつも興味深く読ませていただいております。

今回のこのエントリーは特に興味深く、
渡辺千賀さんのブログに戻っていろいろと
考えさせられることがありました。

日本で生まれ育ち、海外経験がなく日本で働く身としては
どのように受けとめればいいのだろうかということを
稚拙ながら自分のブログにて書かせていただいております。

その際に勝手ながらlat37n様のブログをご紹介させていただきながら(リンクをはらせていただいております)、書かせていただいているのですが、よろしいでしょうか。

突然のご依頼で申し訳ございません。

よろしくお願いいたします。

lat37n

>sato-san

こんにちは。当方リンクフリー(当たり前)ですので、ご自由にどうぞー。

読ませていただいてとっても同意!な内容だったのでブログのほうにコメントさせていただきますね。

nerd

そこに食いつきましたか(爆)。
いえいえほんと、latさんが去ってからというもの、仕事後のバー飲みSF仲間がいなくなって寂しいです。

先日シンガポール出身の友人と話していたのですが、

まぁなんだかんだいってもシンガポールや(まだ今のところ)日本は「外でトライしてダメだったらいつでも帰れる」国である。

ということで私たちはまだ恵まれているなぁと思いました。
フィリピンやインドネシア出身の同僚が喉から手が出るほどGCを欲しがっているのと、「すごくここに残りたいけど万が一ダメだったら日本に帰ればいーや」的にGC申請に望んでいる自分では切実度がまるで違う・・・。

lat37n

>nerd-san

そうなんですよね。ほとんどの国の人にとっては、同じ生活水準をたもつ=アメリカに残るしかない、だから必死ですよね。これが「帰れる国」でなくなるひのことを考えたらやっぱり背中が今寒かったです。。。

次は東京にお立ち寄りの際にいっぱいやりましょう♪

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