最近仕事でサンフランシスコの対岸のEast Bay方面に行くことが多いです。
私は市内ではサンフランシスコ市内で一番東の海岸沿いに住んでいて、通勤のハイウェイが混まないこともあって、「ものすごく遠い」という感じでもないのですが、シリコンバレーからは隔離された場所なので、ランチで人と会うとか、帰り道に友人と会うとか、そういう機会が一切ない。しかも季節はずれに仕事がつまっているので、家とクライアントの単純往復を繰り返していますが、なんとなくこころ休まらない夏です。
そんなある日、平日の夜でしたが、「ちょっとJazzでも聞いていかない?」と友人に誘ってもらいました。チケットは10時からのセッション。次の日朝6時から電話会議があるのが頭をよぎりましたが、まあいいかと。
サンフランシスコからEast Bayに渡ってすぐのOaklandというちょっぴり柄の良くない町に、西海岸でもっとも有名なJazz Clubの一つ、Yoshi'sがあります。昔もブログに書きましたが、名前の通り、Yoshikoさんという日本人女性がオーナーです。ちなみに、前回は食事をけちょんけちょんにけなしちゃいましたが、シェフが代わって、最近は併設の和食レストランの評判もいたって良いそう。
有名ミュージシャンのベイエリア興業で御用達なクラブですが、地元のアーティストを育てることにも熱心で、平日はそういう地元ミュージシャンたちの出演も多い。 この夜も、そんな感じの地元なアンサンブルでしたが、とても気持ち良いJazzでした。
こういうときは、チケットも10ドル位。飲み物と合わせても20ドルくらいという、気軽に聞ける生のジャズです。そして、やっぱりこういう気軽な夜は、地元Oaklandの黒人のお客さんが多い。彼らの、ミュージシャンのひやかし方やソロへの合いの手の入れ方、口笛を吹くタイミング、ミュージシャンとすでに対話してる。その雰囲気も含めて、このクラブで聞くJazzはいい。
今回はHarpとVocalで参加しているかわいいおばちゃまがいて、彼女の存在感がなかなかすごく、Harpの全く違う魅力を感じました。こんなにアンビエントなHarpの演奏ってありなのね!という目から鱗。終わった後話しかけたらいろいろ気さくに話してくれてメールも交換。
演奏時間は1時間少しの短いセッションで、すっかり脳みその中が心地よくとぎほぐされて家について12時少し前。とてもいい一日の終わり方でした。
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