6月はサンフランシスコではDine about the town というイベントがあり、市内のいろいろなレストランのお値段でちょっとお安めのコース料理が堪能できます。が、それと関係なく食べ歩いてばかり。
わたしは社交的だと思われがちなのですが、実際のところは家にこもってネットでニュースを読んでる週末の夜のほうが多いくらい実は内向きなんですよね。人と会うのはインプットとアウトプットが同時に発生するイベントなので、それなりにエネルギーを使うから多すぎないほうがいい。ただ、今はいろいろ、ひとと会って、話して、それを自分の中にフィードバックさせる、そういう時期のようです。で、せっかくならおいしいものを、ということで、食べ歩くことになりました。
もとNew York Nobuのシェフの一人がオーナーシェフということで、鳴り物入りで、その割にはひっそりとパロアルトに開店した和食屋さん。当たり前にお味はいいんですが、いついっても、なぜかすいている。。。地元情報サイトYelpの評価も3・5というのはあまり、高級店としては芳しくないことを意味します。理由を考えてみたんですが、高級和食屋さんという価格帯なのに、レストランの箱が格に合っていないので、お食事もイベントとしてトータルコーディネートをのぞむアメリカ人には受けが悪いのではないかと。サービスもプロフェッショナルな感じではないし、外装も内装もそっけないし、ファミレスみたいなせまい硬い席に通されるし。。。頑張ってほしいんですけどね、おいしい和食屋さんはすくないから。
ここでは、同業で別の事務所に駐在でいらしている、大学の先輩にあたる方とディナー。仕事のかかわりもない私の質問や相談事を、親身にきいてくださるかたで、いつも本当に感謝。
ここでのんだNobuという日本酒はそれにしてもおいしかった。。。
前職の同僚のT氏のアメリカ最後の夜記念で、T氏のMBAでの親友Oくんと3人で一緒に。こちらはサンフランシスコのど真ん中、ウェスティンホテルのメインダイニング。繊細なお料理をこった盛り付けでサーブする、いかにもサンフランシスコらしいレストランで、日本人にも大変人気。ただ、Tasting Courseの135ドルはちょっとOverpricedかなあ。わたしは、もうすこし素材で勝負系な素直なごはんがすきなので、ちょっと点が辛め。でも、素敵なレストランであることには違いありません。
O君が、T氏があのさわやかなブログには書かなかった、彼らのanother side of MBA lifeについてべらべらしゃべるので、T氏は終始焦りまくってましたが、私は笑いっぱなしで本当に楽しい夜でした。彼らは卒業旅行の前後、O氏が新居をかまえるクパチーノに滞在していたので、T氏とは週末もドライブに行ったりして、昔話に馬鹿話、キャリアに関する真剣な議論までかわすことができてよかったです。これから別業界に飛び込む彼に幸いあれ!
一度ビジネスランチで行ったのですが、その時は話に真剣になりすぎて、時間の許す間に半分も頼んだものを食べられず。雰囲気もいいしおいしかったので、Palo Alto界隈で食事の約束をした時に行ってみました。行く前にグルメなiloveappleさんのレビューを発見し、ふむふむ魚ね、と心にメモっていったのですが、ここのオーブンで焼いたお魚はすっごく美味しかった。ギリシャは海の幸がおいしい国ですねー、ほんと。
一緒に出かけた友人はこちらでStart Upの経営にかかわっている同世代の女性なのですが、私と彼女の会話は恐ろしいくらい仕事ネタに終始します。おしゃれなレストランで一応おしゃれして、なぜか優先株のプライシングがどうだとか、ベンチャー企業に適した経理チームの構成は、とか話している、奇特な女性二人組ってかんじでしょう。もちろん、うわさ話や恋バナもしますが、それだけ彼女が自分のビジネスにどっぷりつかっているから私も自然とそういう話になるのだと思います。にしても、新しいビジネスを自分で動かす彼女の目の輝きはとっても眩しいし、こういう話、私はやっぱり好きなんですけどね。
こちらはビジネスディナー。Redwood Shoresの老舗接待レストランです。テラス席からはShoresのラグーンがよく見えて、シリコンバレーの中でこんなにうるおいのある景色をみることができる場所は珍しい。味も悪くないですし、Peninsulaあたりのちょっといいレストランはサンフランシスコを妙に意識して、内装とかがIntimateにすぎたりしてビジネスディナーに向かない場合があります。というわけで、あかるく適度に賑やかなこちらは大事。
これまたギリシャ料理ですが、こちらはまったくカリフォルニア風ではなく、移民経営風のレストランです。とはいえ、ご飯激戦区のMarinaで週末の予約は2-3日前にすべて埋まってしまう人気店でもあり、郷土料理風でおいしいです。ここではギリシャワインを結構飲めるのですが、ギリシャワイン、カリフォルニアワインとあまり違和感がなく飲めておいしいものがおおいですね。
こちらは、ブログ仲間(勝手にそのつもり)で、いつもシリコンバレーのベンチャービジネスについて旬な話題をUpdateしてくださるtechventurebusinessさんと久々に。非常に話題の豊富なかたなので、私も調子に乗って話すうち、話題はほんとあっちこっちに飛びましたが、楽しい夜でした。
バークレイの日本料理屋さん。2号店もできて人気のお店。予約も取らないので週末はおとなしく行列に並ぶしかありません。こちらは、学生時代の友人で、アメリカの弁護士資格をもつYと。Yは今弁護士は休業中で大学にもどってプログラミングの勉強中。ともかく型にはまらない、やってみたいと思ったことは全部トライする彼女の姿勢は昔から尊敬。来セメスターはAjaxを勉強する、はやくFacebookのアプリを作ってみたいな、と。彼女は自分と同い年、早くからプロフェッショナルを目指したのも一緒、そしてこの自由さなので、私がいろいろと自分のキャリアとかについて悩んでいると「好きなことやればいいんだよ」とさくっと明快に答えてくれる人です。
さてKiraraですが、結論は簡単で、炉端焼きはとってもおいしいですが、それ以外はベイエリアの平均的和食屋さんレベル。つまり日本人がわざわざご飯をたべにいくなら、その価値は炉端焼きにしかありません。断言。
最初は中国系と思われるウェイトレスさん、Premium Sakeのメニューをくれないので危うく妙なお酒を頼むところでしたが、立派な日本酒のバラエティもあります。そして途中から私たちを日本人と認識した、日本人のおじさんとおばさんがせっせと世話を焼いてくれまして、あまった野菜のてんぷらは天丼にするように、とインストラクション付きで箱に入れてくれました。笑。そういうところもいれて、好感度はたかし。今度は炉端焼き中心で行ってみたいですね。
あ、なんて的確な表現なんでしょう。「人と会うのはインプットとアウトプットが同時に発生するイベントなので、それなりにエネルギーを使うから多すぎないほうがいい。」私も超内向派な人間なので、結婚して以来、自分ひとりの時間の大切さが身に染みています。Lat37nさんとじっくりお話したら意見があって楽しそう(と、自分勝手な願望)。
Jin Shoへのご意見はまさにですね。和食は美味しいけれど、時々は食べたくなるけれど、元祖日本の和食の力を知っているだけに、この値段を出して外食するならフレンチやカリフォルニア料理に足を延ばしたくなります。
Evvia、よさそうですね。俄然行ってみたくなりました。
投稿情報: shina_pooh | 2008/06/09 15:43
ウェスティンのトイレでOと開口一番、「高っ!」(笑)でもすごくimpressiveなディナーになりました。奴はとりあえずtalk too muchですが。。。
この日のディナーのみならず、在米中lat37nさんにはほんとにお世話になりました。ありがとうございました。日米に分かれてしまいますが、これからもどんどん楽しいことに挑戦しましょうね。
投稿情報: tsuyoshi | 2008/06/09 16:29
Shinaさん
そう、インプット過剰だといろんな情報を取っておけないんですよ~。
最近記憶力が衰えてるのか、凄くいいことをいわれた!とおもっても、お酒飲んでたりすると次の日にはわすれてたり。。。って、それはお酒のせい?笑
投稿情報: lat37n | 2008/06/09 20:50
tsuyoshi-san
いって思い出したけど、あそこのTasting Menuはサンフランシスコ市内で最高値(私の経験から。あそこより高いのはNapaにあるアメリカで一番予約取れないレストランFrench Laundryくらいしかない)。ま、いい記念だったよね。すっごい楽しい夜でしたよ、こっちこそいろいろありがとう。同志が帰っちゃってさみしいですが、今後もいろいろよろしくです。
投稿情報: lat37n | 2008/06/09 20:52
Evvia、別名のレストランがSF市内にもあるらしいですよ!
私は旦那に連れてこられるまで、「地中海料理って何?」状態でオリーブオイルで食あたりを起こすほど苦手だったんですが笑、今やすっかりEvviaの虜です;;;
投稿情報: iloveapple | 2008/06/12 00:51
>oloveapple-san
えー、市内で洗練系ギリシャ料理ってどこだろ、Kokkariかしら。Kokkariはなんかインテリアが重厚なかんじすぎて、ギリシャっぽい明るい感じがいまいちなく、わたしはEvviaのほうが好きですけどね。
私はギリシャを旅行してた毎日、ギロピタサンドとグリークサラダでとてもハッピーだったので、ああいうお料理はもともと好きなのかも♪
投稿情報: lat37n | 2008/06/13 00:04