お正月読書シリーズその1。といっても、ごろごろしていられたのは飛行機の中だけなので、飛行機の中の読書記録になります。
知人の編集者に絶賛されて手にした「人生を豊かにする英語の名言」。英国勅許会計士でベルギーの会計事務所のパートナーでもある森山進さんの著作ですが、会計とは関係のない、英語の名言集です。「スピーチに使える気の利いた英語の一言を」というフレーズがamazonの紹介には書かれているんですが、これは、正直、書かれている英語の言葉を「覚える」よりも、含蓄のある森山さんの解説のほうが心に残ります。
In three word I can sum up everything I've learned about life : it goes on. - Robert Frost
森山さんの解説から、「考えたって仕方がない。無理をしない。自分を責めない。追い詰めない。何とかなる。」
海外で働くことで、日本でよりもおそらく、多くの壁にぶち当たってきたここ数年の私ですが、ま、いっか、つぎいってみよう、と思うことですすんできました。そして、(もしかしたら失礼な感想かもしれないのだけれど)同じような感想を同業の大先輩である森山さんも感じたことがあるのだったら、わたしのやり方もあながち間違いではなかったのかも。。。と思えたフレーズでした。
森山さんとは先日東京に帰っていた間、知人を介してお会いする機会があったのですが、会計士というより「欧州在住のビジネスマン」という紹介のほうがしっくりくる紳士でした。会計事務所のパートナー職という激務の傍ら、会計に直接関係のない本を多く出版されているという多才ぶりに脱帽です。
お目にかかったときに森山さんが私におっしゃってくださった言葉が「石の上にも3年じゃなくて5年だと思う。海外での経験も5年がんばってみると良いでしょう」ということ。「もちろん、すごく頭のいい人なら3年でいいんだろうけど、普通の人なら5年だと思う」と。私はいたって普通のひとなので3年で何か成し遂げられたという実感は正直なかったのですが、5年が許されるならそこまでがんばってみようか、とありがたくそのお言葉を頂戴したしだいです。
ちなみに、私は森山さんのヨーロッパに関するオンラインの連載もかなり楽しみにしています。日本やアメリカのメディアになかなか登場しないヨーロッパの話がウィットに富んだ文体で書かれていてとても面白いです。それにしても、異文化のパッチワークの中に住むというのは「どこまで行っても続くカリフォルニア」に住まうのとまたまったく別なのでしょうね。。。
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