米SOX法、5回目のお誕生日が近い(2002年8月1日制定だったんですね)ということで、一緒のクライアントで仕事してたSOXコンサルのおじさんからお祝いカードが届きました。
5周年おめでとう、っていわれてもなー、苦笑いしつつ、そこからのリンクでこんな恐ろしいものまで見てしまったり
これはアメリカンジョークだと思いたいんですが。。。
まじめな話では昨今のトレンドとしては、
・SECが解釈指針発表 >>実務で求められるレベル感を明確化
・PCAOBが監査基準書を改定(AS5号)>>よりリスクベースの監査へ
・そもそも従来の基準でも「経験効果」でコンプライアンス費用は初年度から3年目までで33%減 これで上記2基準がキックインすれば更なる費用減少効果に資するか?
・監査報告書の意見差し控えは初年度の15%から3年目には5%台と実務も大分成熟
という流れで、ぼちぼち12月決算クライアントの今年の分のスコーピングとかしているのですが、スコープアウトできるレベルをあげていきそうでほっといたしております。
一方で、世間の風は監査人に冷たく、これほど監査報酬がたかいと新聞に書き立てられれば何が起きるかといえば、値引き攻勢。クライアントからは監査報酬をきりきりつめられて、パートナーからは採算が悪いとつめられてスタッフィングをけずられ、アサインした後輩には「これだけの時間じゃこんなにおわりません!!」と悲鳴を上げられ、中間管理職のわたくしは青息吐息、な日々であります。
こういう時代が、アメリカよりずーっと監査報酬の低い日本に到来したらどうするんだろうなー、と暗澹とするのでした、ハイ。
これはまた面白いですね。思わず最後まで見てしまいました。「これだけの時間じゃ終わりません!!」と昔は自分も言っていたましたね。今いざアソシエイトに言われてみると、「何でできないんだ!?」と半分怒りながら言ってしまう自分を反省しつつ、なんとかやらせるように仕向けるのは大変ですよね。中間管理職の悲哀(?)は世界共通なのだな、としみじみ感じてしまいました。
投稿情報: Beer Belly | 2007/07/30 14:04
>Beer belly -san
なんというか、毒気を抜かれますよねこのビデオ。
ポジション変われば視点もかわり、パートナーとかになると「なんでこんなにリアライゼーションがわるいのだ!!!」と怒りたくなるんでしょうねー。スタッフ時代は上司のいうことが無体に感じて仕方なかったのが私も懐かしいですよ。
投稿情報: lat37n | 2007/07/30 18:37
これツボです。3回見ました。「Thank you very much for preventing fraud!!」って。。。
SOXの実務について具体的にコメントできる立場にないのですが、この米国での省力化、合理化への苦労と経験が、他山の石として日本での実務にうまく活かされるといいなあ、としみじみ感じてしまいます。必要コストさえ賄えない報酬体系なだけに、余計にそう思います。
投稿情報: tsuyoshi | 2007/07/31 01:52
>tsuyoshi-san
なんかこの調子外れた感じがよいでしょー。Singing CPAっていうらしい、このおじさん。
日本基準は一生懸命アメリカの実務を追っている感じがあるのだけど、企業&監査人側の横並び意識みたいなのが日本ではネックになってくる気がします。優秀なんだけどそれを効率化に生かせない、みたいな。。。
変える頃には日本も内部統制ぢごくよ~
投稿情報: lat37n | 2007/07/31 06:18