先日告知させていただいた、勝間和代さんによる財務分析セミナーのご報告です。
あいにくの天候でしたが、盛況のうちに終了いたしました。このブログを経由して参加いただいた方と個人的にお会いすることもでき、便乗してプチオフ会もかねてしまいました。笑。当日ばたばたしてあまりゆっくりお話できなかったかた、この場を借りて御礼申し上げます。お目にかかったことだし、どんどん、コメント欄などで発言してくださいませ。
財務分析、というよりは、アーニングス・マネジメント、利益操作手法の研究とその対処、というのがその内容でした。
勝間さんの本で私が一番好きなのは、(勝間さんにそういったら「さすが会計士、マニアックですねえー」と笑われましたが)「決算書の暗号を解け」です。今回のセミナーは、この内容を専門家向けに仕立て直し、本ではかけない裏話などを付け加えていただいたもので、非常に面白いものでした。そして、利益操作の発見手法もさることながら、発見できるようなものがなぜ、株価にも反映されず、多くの投資家が誤った判断を続けるのか、ということを参加者全員で考える時間にもなりました。
正しいことをいう、というのは会計士の当たり前の職務なのですが、それを感謝されない素地が非常に私たちの生業を難しくしています。これは、監査に関わっている人だけでなく、財務アドバイザリーのひとも、会計に詳しいアナリストだった勝間さんも、会計に詳しいがゆえにわかる情報があり、でもその情報を誰も喜んでくれないという事実に、心を痛めたり、悔しい思いをしたりしてきている、その事実を共有できました。
勝間さんが、「これは、私たちが世間に発信していくしかない、みなさん、一緒にがんばりましょうね」と言ってくださったこと、それに対して、参加している方が皆深くうなずいているのをみて、とてもうれしく感じました。
ちなみに、私のポイントであった効率的な分析ですが、勝間さんが紹介くださったような統計的な異常分析などを、監査法人なり、投資家なりが常に行って、「比較の軸を増やすこと」だろうな、と私は理解いたしました。監査法人でそろそろ、それなりの立場になってきている私たちの世代なのだから、そういうツールを現場に持ち込む権限もあるはずですよね。たとえば業界平均利益率などの情報も監査用のデータベースとして共有するとか、そういうことで大分効果的な分析になる気がします。
その辺は「会社はそういう方向ではない」とか言わないで、会社にそれを認めさせてしまうってことですね。勝間さんに紹介いただいた須田教授の本、私は持っていますので、週末にでもモデルをExcelで組んで、自分のクライアントの業界からみはじめてみましょうかね。そういえば、今度アソシエイト向けの研修の講師もしろとか言われてるので、そこでやってみようかな。。。アメリカ人の数学のできなさはちょっと目が点になる位なので、よっぽど上手に説明しないとわかってもらえなさそうですが。
今回は、おそらく同世代が大多数の、意識も高く優秀な会計士の皆様とおおくお会いすることができて、そういう意味でも本当に良かったです。特に、所属・出身ファームを越えた繋がりは、補修所を卒業した頃からだんだんなくなり、今も自分の友人は自分がいたファームに偏っています。が、たまにそれを崩していくのは意識的にやったほうがよさそうですね。
それから、一緒にセミナーをサポートしてくれた友人たち、旧“轍”のT氏、面倒くさいことを全部引き受けてくれた別のT氏、会計士受験時代からそろそろ12年の付き合いになる友人Sに心からお礼を言いたいです。優秀で勤勉で意識も高い、大事な仲間たちと繋がりをもてたことも、自分が公認会計士という職業を選んだからこそで、そのことにとても感謝した夜でもありました。
勝間さん、参加者の皆様、幹事である友人たち、ありがとうございました!また、面白い企画をしましょうね。

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